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おいらの人生これから、こらから・・持病に負けず、老いにも負けず・・リタイヤ爺の独り言

「はんがーカフェテリア」(6)

翔太と薫はまるで長く付き合っている友人のように
金子みすゞの詩への思いに始まり、日常の他愛
のない事など語り合った。

いっとき、話が途切れ元の静寂が訪れた時

「あ、・・」

腕時計を持たない翔太は、携帯を開け時刻を確
認した。

「もうこんな時間・・」

時刻は3時を過ぎていた。

「ここって、いつもこんなに待たされるの」

翔太は小声で薫に尋ねた。

「ええ」

薫は事も無げに笑顔で応えた。

翔太は、その返答になぜか「なぜ」っと返す気
がしない、妙な気分だった。

それは、薫といるこのひとときが、心地よいせ
いなのか、今しばらくこのらしくない雰囲気の
中に立ち止まっていたいような。

「ま、いいか」と翔太は心の中で呟いた。

薫が本を選びに立ち上がった時、翔太も後につづいた。

翔太は、意外にも周作の反逆・下巻を手にした薫に
驚きながらも、「これ読ませてもらうね」とハリー
ポッターとアズカバンの囚人を抜き出した。
翔太にとって唯一、このシリーズで読み落として
いたものだ。

「どうぞ」

明るく微笑む薫と共に
二人はソファにもどり各々、物語に浸っていった。

小一時間も経っただろうか、翔太は自分が空腹
であることが気になり出した。

「腹減ったなぁ」

顔を上げた翔太は、カウンターの奥にいるべきシ
ェフの姿が無い事に気がついた。

いったい彼は何者なんだろう、食堂の親父にしては
洗練された雰囲気だ、それにこのアンテークな室内は。

ひょっとして道場や三国清三のような超高級シェフ
のお仲間で、お遊び的にこんな風変わりな場所を、
創ったとか、でも、それにしてはここから見える厨
房には調理用具、器具の手合いが見当たらない。

翔太の疑問は、段々と膨らんでいく。

それにしても、薫やお隣のおじさん達は相も変わらず
本を読んでいる。

もう4時を過ぎている、翔太は、少しいらつきを覚えた。


                  つづく

物語みたいなのは、初体験です、文法は変、誤字、脱字
重々承知しております、どなたか校正を・・・





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