おいらの人生これから、こらから・・持病に負けず、老いにも負けず・・リタイヤ爺の独り言

なっちゃんの帰郷 (9)

太一となっちゃんは幼馴染みで、同い年だと幼い頃は女の
子の方が早熟だ、お互い一人っ子で父親の仕事が同じで社
宅も隣同士、なっちゃんにとっては太一は弟で、太一にと
っては姉さんで、幼稚園、小学校、中学校、そして高校ま
で一緒、小学校まで太一はなっちゃんに手を引かれ、家に
帰ってもどちらかの家でいつも一緒だった、両親達も2人
姉弟のように育てた。

思春期の入るとそれは当然のように二人はそれぞれの世界
へ、それでも夕食はやはりどちらかの家で一緒に、そんな
行き来も高校に入るとぴったり無くなり、太一は夜遅くま
でバスケットにのめり込んでいた。

今まで常に太一の先を行ってたなっちゃんは、気がつくと
太一の後ろ姿を追うようになってた、彼が同級の幸子に恋
をうちあけたと聞き言いようの無い寂しさで夜も眠れなか
った。

それが恋だと気ずいていても、太一はやはり姉さんとして
しか見てくれない、高校はバス通なので家を出るのはいつ
も一緒、太一は姉弟として仲のよさは昔と変わらずだ。

そしてあの花火大会の事、女として振り向いてくれない太
一に、恋人をいるのを承知で、自分の気持ちを打ち明けた
「困る・・」と一言太一は言った。

その後何事も無かったように別の話題に切り換えた、しか
し繋いだ手は最後まで離す事は無かった。

そんな夏が終わり翌年太一は東京で就職、なっちゃんは横浜
の短大に、太一が借りたアパートは川崎で、横浜の港南区に借
りたなっちゃんのアパートとは大した距離ではなかった。

それから数年は帰郷もずれ合う事は無くなっていた、二人
が再会したのは、なっちゃんが板橋の区立保育所に勤める
ようになってから、休日に上野の美術館で偶然にも、都内
の通信会社で働いていたトモと再会し、太一を呼び出し三
人で飲み会を開いたのだ、三人が上京して5年目の夏の事
だった。


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獏(ばく)は、中国から日本へ伝わった伝説の生物。人の悪夢を喰って生きると言われてます。どうぞ悪夢を見た時はここに来て「この夢をばくにあげます」とコメントして下さい、そうすれば貴方は、その悪夢を二度と見ずにすむ事でしょう。

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